手術室の会話ってなかなかよ〜part7
ご主人がお見えですよ。
主治医と病室でのやり取りから3日。私と主人は、ナースステーションの隅の部屋にいた。
10日ぶりの彼は、レザージャケットを着て、ここぞ!というときのいでたちだ。やる気だよ〜😅.
主人は根っからのヤンチャ野郎。頭はいいが、めちゃくちゃな青春時代を送ってきた大バカ野郎。🤣
未だに語り継がれる族の初代総長。編み物や、ハンドメイドばかりして人生最大のモテ期の学生時代を過ごしたわたし😅とは、全く接点がなかった。ふたりの結婚は、当時お互いの同級生の中では、速報級のスクープというくらい地元では騒がれた。
は、さておき、そんな主人に、主治医もタジタジに始まった説明会?(?)
パソコンの画面のモノクロの画像を見ながら、主治医の話の中の
腹水のワードだけが、頭の中をクルクル回っていた。真っ白だ。説明の内容は、入ってこなかった。
何故、すぐ手術できないのか、何故?何故?
癌に99.9%間違いなく、破裂した、癌は、腹水となり、お腹の中や、リンパにのって全身に回ってるだろうとの事。開腹して、悪いところだけとるのにも、よほどの大手術。コロナ禍での、通常の手術と違う中、
要するに、
自信がないという話だったらしい。
このいでたちですごんできた主人も、なんとかよろしくお願いしますと深々と頭を下げていた。
元々自分たちの力では、どうすることもできない話だ。
落ち着いてみれば後から分かる事だらけなのに、退院したいの一点張りで、よほど主人を困らせていた。
手術の目処もつかず、ただただ独房のような個室にいた私は、その日、大部屋に移された。
その何日か後、奇跡のストーリーが待っていたとは、想像することもなく、痛みだけをかかえてそこにいた。
part8につづく。
ポコちゃんが、悪魔ちゃんになっちゃった😎😆