nukepoo’s blog

あみぐるみ作ってます。オリジナルキャラたくさんあるよー❤️

手術室の会話ってなかなかよ〜part8

楽観的だった。

意味もなく。

諦めでもなく、絶対的なことでもなく、だ。

癌告知は、初めてではなく、その度に、右往左往しても、最後は、組織検査で決まることを

知っていた私は、

多分、今騒いでも、しょうがないと、心の何処かにあったのかもしれない。

主治医からの提案は、突然だった。

 

月に一度、

隣県のがんセンターから、僕の師匠とも言える先生が来るんだ。会ってみる?そして、みてもらう?

診察は、普段は、しないんだけど、診てもらうだけでも。どうかな?

 

診てもらうだけ?

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、急いで手術しないといけないものなのか?ある程度は、猶予があるのか?そもそも本当に癌なのか?

これらのうち、何かがはっきりするのなら、と、承諾した。

そして。

 

車椅子で、外来に連れてこられた。この日は、土曜日、外来は、しんと静まりかえっていた。

内診の椅子の上で、ひとしきり待たされた。

この内診台に乗るたびに、女に生まれてきたことを恨んだ。妊娠ならまだしも、この椅子は、拷問のような感覚で、いつも、顔を覆いたくなる。

 

○○です。

見せてくださいね〜。

 

医学用語が飛び交う。

黙ったままの私。雰囲気で分かった。多分、良くない。空気が変わったのだ。

 

その場で画像見ながら説明を受けた。

もちろん、この時もひとり。

コロナは、様々な慣例をことごとく壊してる。主人がいたら、どう答えたのだろう?

 

僕が手術する。

 

初老の彼が言う。

 

すぐおいで。手術室は、押えておくから。

その前に、一度、検査に来るように。

 

矢継ぎ早だ。

いや、そう感じた。

要するに、猶予は、無かったのだ。

part9につづく。

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